「防災グッズを揃えなきゃと思いつつ、何も準備していない」「何を買えばいいかわからない」「全部揃えたらいくらかかるの?」——日本に住む以上、地震・台風・豪雨の災害リスクは避けられません。でも、実際に防災グッズを揃えている家庭は全体の約4割にとどまっています。
この記事では、「本当に必要なものだけ」に絞った防災グッズリストと、予算別の揃え方を、もぐら先生が徹底解説します。今日から始められる具体的なアクション付きです。
防災の3段階——0次・1次・2次を理解しよう
防災の備えは、持ち出すシーンによって3段階に分けて考えます。
| 段階 | 内容 | 想定シーン |
|---|---|---|
| **0次の備え** | いつも持ち歩くもの | 外出中に被災 |
| **1次の備え** | 非常持ち出し袋 | 自宅から避難する時 |
| **2次の備え** | 自宅備蓄 | 在宅避難(3〜7日間) |
すべてを一度に揃える必要はありません。まずは1次の備えから始めて、徐々に充実させていくのが現実的です。
【最優先】1次の備え:非常持ち出し袋の中身リスト
避難時に持ち出す必要最低限のアイテムです。リュックサック1つに収まる量が目安。
水・食料
| アイテム | 数量(1人分) | ポイント |
|---|---|---|
| 飲料水 | 1〜2リットル | 重いので持てる分だけ |
| 非常食 | 3食分 | カロリーメイト、ようかん等、調理不要のもの |
情報・連絡
| アイテム | ポイント |
|---|---|
| モバイルバッテリー(20,000mAh以上) | **2026年の最重要アイテム。** スマホが使えないと情報も連絡も断たれる |
| 充電ケーブル | USB-CとLightning両方あると安心 |
| 緊急連絡先メモ | スマホが使えない場合に備え、紙にも記録 |
衛生・健康
| アイテム | ポイント |
|---|---|
| マスク | 5枚程度。粉塵対策にも |
| ウェットティッシュ | 手洗いができない環境で必須 |
| 歯ブラシ・歯磨きシート | 口腔ケアは感染症予防に重要 |
| 常備薬 | 持病がある人は必ず |
| 生理用品 | 女性は必ず(避難所での入手は困難) |
| 携帯トイレ | 5〜10回分。避難所のトイレは混雑する |
その他
| アイテム | ポイント |
|---|---|
| LEDライト(ヘッドランプ型推奨) | 両手が使えるヘッドランプがベスト |
| ホイッスル | 瓦礫の下から助けを求める時に |
| レインコート | 防寒にも使える |
| 軍手 | 瓦礫やガラスから手を守る |
| 身分証のコピー | マイナンバーカード・保険証のコピー |
| 現金(小銭含む) | 停電時は電子決済が使えない。1万円+小銭 |
【次にやる】2次の備え:自宅備蓄リスト(3〜7日分)
在宅避難に備えて、自宅にストックしておくものです。
水
- 1人1日3リットル(飲料2L+生活用水1L)
- 3日分 = 9リットル、7日分 = 21リットル
- 2Lペットボトルで保管がラク
食料(調理不要 or カセットコンロで調理可能なもの)
- レトルトカレー・牛丼
- カップ麺・インスタント味噌汁
- 缶詰(ツナ、サバ、フルーツ)
- パックご飯(アルファ米でも可)
- お菓子・チョコレート(糖分補給+精神的な安定)
生活用品
- カセットコンロ+ガスボンベ3〜5本
- ラップ(お皿に敷けば洗い物不要)
- ポリ袋(ゴミ袋、簡易トイレにも)
- 携帯トイレ追加分(1人1日5回 × 日数分)
- 毛布・寝袋
- 乾電池
0次の備え:普段のカバンに入れておくもの
| アイテム | ポイント |
|---|---|
| モバイルバッテリー | 常にフル充電で持ち歩く |
| 小さなLEDライト | キーホルダー型が便利 |
| ホイッスル | キーホルダー型 |
| 飴やチョコ数個 | 低血糖防止 |
| 常備薬 | 1日分 |
| 現金 | 最低1,000円+小銭 |
予算別モデルプラン
予算1万円:最低限の備え(1人分)
| アイテム | 目安価格 |
|---|---|
| リュックサック | 1,500円 |
| 飲料水2L×3本 | 300円 |
| 非常食セット(3日分) | 2,000円 |
| モバイルバッテリー | 2,500円 |
| LEDヘッドランプ | 1,000円 |
| 携帯トイレ10回分 | 1,000円 |
| その他(ホイッスル、マスク、軍手等) | 1,500円 |
| **合計** | **約9,800円** |
予算3万円:しっかり備え(1人分、1次+2次)
上記に加えて:
| アイテム | 目安価格 |
|---|---|
| 飲料水2L×9本(7日分) | 1,000円 |
| レトルト食品・缶詰(7日分) | 5,000円 |
| カセットコンロ+ボンベ5本 | 5,000円 |
| 寝袋 | 3,000円 |
| 携帯トイレ追加(35回分) | 3,000円 |
| 衛生用品セット | 2,000円 |
| **合計** | **約28,800円** |
ローリングストックのすすめ
ローリングストックとは、普段の食品を少し多めに買い置きし、食べたら補充するサイクルを回す備蓄方法です。
メリット
- 賞味期限切れの心配が少ない
- 特別な非常食を買う必要がない
- 普段から食べ慣れたものが災害時に食べられる
やり方
- レトルトカレー、缶詰、パスタなどを普段の消費量+3日分買う
- 古いものから順に食べる
- 食べた分だけ買い足す
- 今日やること:モバイルバッテリーを買う(最重要アイテム)
- 今週やること:水と非常食を3日分購入
- 今月やること:1次の備えのリュックを完成させる
- 3ヶ月以内:2次の備えとローリングストックを開始
- マイナンバーカード活用ガイド — 災害時の本人確認にもマイナカードが活躍
- 電気代の節約術 — 日常の固定費見直しで防災費用を捻出
やってはいけない!防災グッズの落とし穴
1. 買って満足して放置
非常食や水の賞味期限、電池の液漏れなどを年に1回チェック。防災の日(9月1日)を点検日にするのがおすすめ。
2. 家族全員がどこに置いたか知らない
せっかく準備しても、いざという時に家族が持ち出せなければ意味がない。保管場所を家族全員で共有しましょう。
3. 重すぎるリュックを作る
非常持ち出し袋は自分が走って持ち出せる重さが大前提。一般的に体重の10〜15%が目安です。
結局どうすればいいの?もぐら先生の結論
まずは1万円で最低限の1次の備えを作る。これだけで「何も備えていない」状態から大きく前進できます。
完璧を目指す必要はありません。「とりあえず最低限」から始めるのが、防災の最大のコツです。
よくある質問(Q&A)
Q. 防災グッズはどこに保管すべきですか?
A. 非常持ち出し袋は玄関付近か寝室に。自宅備蓄は分散保管(キッチン、リビング、寝室等)がおすすめです。1ヶ所に集中すると、その場所が被災した場合にすべて失います。
Q. ペットがいる場合、追加で何が必要ですか?
A. ペットフード5日分以上、水、リード・キャリー、トイレシーツ、薬、鑑札のコピーを準備しましょう。避難所ではペット同伴が制限される場合もあるため、事前に受け入れ可能な避難所を確認してください。
Q. マンション高層階でも非常持ち出し袋は必要ですか?
A. はい。エレベーターが停止する可能性があるため、階段で避難する想定で軽量なリュックを準備しましょう。マンションの場合は在宅避難が長引く可能性が高いので、2次の備えを特に充実させてください。
Q. 赤ちゃんがいる場合の追加アイテムは?
A. 粉ミルク・液体ミルク、哺乳瓶、おむつ(1週間分)、おしりふき、着替え、抱っこ紐は必須。離乳食が必要な月齢ならベビーフードも忘れずに。
関連記事:


コメント